レベル

リリーフと云う仕事は本当に過酷です。

抑えても褒められず、打たれたら責められるし。
事故(打たれる)が起こらない限りはニュースになることもない。

勝てば、「00がホームランを打った」の一面になりますから。

「抑えました」ってニュースは先発投手の活躍以外ではほとんどないでしょう?

昨日で云えば、巨人ー横浜戦。
1点リードの8回に1死1塁で登板した豊田投手。

迎えるは3番の内川をまずは三振。
村田をベンチの指示で敬遠。

その後に佐伯選手にタイムリーを浴びてしまい、結局敗戦。

それまで彼は5月23日から12試合連続無失点を記録していました。

そりゃ、リリーフをやっている以上は、相手もプロなので打つこともある。

しかも打たれた安打は1本のみ。

これで敗戦の責任者みたいな書き方はあり得ません。

昨日の試合で言えば、もっと敗戦の大きな原因はありました。



しかし今日のニュースは豊田投手を「誤算」や夕刊タブロイドも
投手のマイナス要素しか書いていない。

彼のそれまでの経過は何一つ書いていない。

こんなアンフェアな事はない。

確かに豊田投手は実績ある選手であり、FAで巨人に移籍しているので
書きやすいところはあるだろう。

しかしこのように、あまりにこの書き手の野球を知らない記事には
選手側からすれば「暴力」に近いものがある。

試合経過や野球を知らない人からすれば誤解を招く記事だよ、ホント。

昔はきちんと取材して擁護する男気のある
記者がたくさんいましたけどね。

まぁ今でも若い人でもいますけど、そういう人ほど
デスクと衝突するようですけど・・・




一昔の野球ならば、確率から云って、投手が抑える可能性が
高かったのは事実です。

しかし現代は機械の発達による練習量の増加、技術や道具の進歩により打者の進化は
目覚しいものがあります。

ボールやバットも昔とは比較になりません。

しかもドームなんかは、まさしくバッターズスタジアム。

あれだけ狭くて、気圧も関係すれば、外野フライもホームランになります。


もうそろそろ、打者有利なニュースの伝え方を変えたほうが良い時期です。

投手が抑えることが、ホームランを放つことよりも価値があるニュースの
伝え方をしないと、今後投手を目指す選手が少なくなってきます。

選手生命も投手が短いのは言うまでもありません。
本当にパワーで抑える良い時期なんて長くは続きませんよ。

こうなると素質のある若者はメジャーに流れていきますよ。

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